世の40代、50代男性を悩ませる3大ヘア問題、
薄毛、抜け毛、白髪。
今回は白髪問題についてご紹介します。
Contents
・白髪になるメカニズム
まずは簡単に白髪のメカニズムについて。
実は髪の毛は、無色の組織のの集まりでできています。
毛根の下にある毛母細胞という細胞で作られ、
どんどん成長しながら毛穴を通って外に出てきます。
ブロックを下から下から押し出しているようなイメージです。
画像引用元:www.demi.nicca.co.jp
そのブロックに色を付けているのが毛母細胞のそばにある
色素細胞(メラノサイト)なのですが、
この色素細胞が活動をやめてしまった時に、黒かった髪が白髪になるのです。
・白髪が増えてきた…白髪染めすべき?
これは、
- 今までカラーをしていたか?
- 白髪の量や場所、密度、本人や周りの人が気にするか?
- どれくらいの頻度で手入れできるか?
などによって大きく変わりますから、
担当の美容師・理容師さんとしっかり相談する必要があります。
銀髪の紳士、ロマンスグレーなどといった表現があるように、中年以上の男性の手入れされた白髪交じりの髪が好まれる傾向があるのも確かです。
しかし40代や50代では、まだちらほら白いものが見え始めたばかりで、銀髪にはまだまだ程遠いという人も多いでしょう。
白髪がかっこいい吉川晃司さん。
画像引用元:http://www.moviecollection.jp/news/image.html?p=2122&image=6
・染める?染めない? 染めるならどのように?
白髪の量、タイプ別に、対策を考えてみましょう。
チラホラタイプ
全体の量の10%程度で、分け目や顔周りなどにまばらにあるタイプ。
このタイプでヘアカラーをやっていない場合、あまり急いで白髪染めをするより、
少し様子を見ても良いでしょう。
画像引用元:http://takas-skincare.com/shiragazome-review/20120424.html
一度ヘアカラーを始めると、途中でやめるのは少し努力と忍耐がいりますから、
しばらくの間やり続けることになります。
これまでより定期的に美容室・理容室に足を運び、そのための時間を取る必要が出てきます。
ヘアカラーには当然薬品が入っていますから、始めるのが早ければ早いほど、長い間髪を傷め続けるという事になります。
それでも気になるという場合は、カラートリートメントがおすすめです。
ヘアマニキュアは髪を脱色する成分が入っていないので、白髪以外の地毛部分はほぼ染まりません。(後述)
アルカリカラー(後述)に比べて染まり具合は穏やかですが、髪へのダメージは激減できます。
髪表面に付着しているだけなので、シャンプーのたびに少しずつ落ちていき、どんどん色が薄くなっていくことが弱点ではあります。
しかし・・・
新しく伸びてきた白髪との境目が目立たないという点では
アルカリカラーより優れているとも言えます。
「ロマンスグレーを目指したいけど白髪の量が少なくて中途半端」
という場合に、つなぎとして地毛に近い色でカラートリートメントをしておくことで、白髪が増えたときにスムーズにシルバーヘアに移行できます。
チラホラタイプの瑛太さん。
ピンポイントタイプ
- こめかみ
- もみあげ部分
など、目につきやすいところの一部に密集して白髪があるタイプです。
画像引用元:https://ameblo.jp/urawanaotoko/entry-12207508906.html
対策としては
- 地毛を少しだけ明るくしながら白髪をカバーすることでコントラストを少なくし、目立たせないようにする
- 密集しているところを中心にマニキュアをしてしらがをぼかす
- 密集している部分のみアルカリカラーでしっかり染める
すでに地毛より明るく染めていたり、職業的にも支障がないのであれば、
- ハイライトを入れて明るい部分を作る
- 白髪以外の部分もかなり明るいカラーにする
- デザインの一部にしてしまう
など白髪を活かしていくのもおすすめです。
白髪の増加とともに金髪にした松本人志さん。
・白髪染めは頭皮に影響する?白髪染めの種類
染めるかどうかを考える時、気になるのが頭皮への影響。
限りある資源は大切にしたいですよね。
白髪染めの種類別に、その特徴と頭皮への影響を見てみましょう。
アルカリカラー
- 含まれる色素の量が多く、脱色しながら髪の内部まで色を入れるため、しっかり染まる。
- 日々のシャンプーや紫外線の影響で日が経つにつれ色素が抜け、明るくなる。
- 頻繁に繰り返すことで髪の乾燥や傷みを引き起こす。
- 白髪をしっかり染めるために根元からべったりと塗られることが多いため、頻繁にやっている場合、毛穴の詰まり、頭皮の乾燥、アレルギー物質による刺激などの心配がある。
・ヘアマニキュア(酸性染料)
- アルカリカラーがアルカリ性であるのに対し、こちらは強い酸性で、髪とのイオン結合により着色する。
- 色のついたコーティング剤で髪表面をコートするイメージで、ハリ、ツヤ、コシがでやすい。
- 髪を脱色する成分がほとんど入っていないため、地毛にはほぼ色がつかず、白髪にのみ色がつく。
- 頭皮につかないように施術するため、頭皮への影響はほぼないに等しい。
- 頭皮についてしまった場合、新陳代謝によって皮膚がはがれるまで、色素が取れづらい。
・ハーブカラー
- 基本的に植物性の材料によって色を付けるものの呼称。様々な種類がある。
- アルカリカラーに比べて頭皮に刺激が少ないと言われている。
- 染まりをよくするために化学物質を含むものも多く存在するので、注意が必要。
- アルカリカラーに比べ、色味の種類が少ない。
- 植物にアレルギー反応を起こす場合もあるため、注意が必要。
- 根元からべったりとつけることにより毛穴の詰まりが起こる可能性がある。
・ヘナ
- ハーブカラーの一種。
- ヘナという植物の色素で色を付けるため、頭皮への刺激が心配な場合に向いている。
- 髪表面に植物の繊維が付着した状態になるため、ハリ、コシが出やすく、薄毛を気にする女性などに人気。
- 多くの場合粉状になっており、お湯と混ぜてペースト状にして使うが、乾いてくると塗りにくいため、きれいに染めるには技術が必要。
- 基本的には赤っぽい色が多く、色味の種類は少ない。
- ハーブカラーと同じく、化学物質を混ぜてあるものも存在するので、注意が必要。
・カラートリートメント・シャンプー
- トリートメントやシャンプーに染料が入っており、使い続けること白髪をカバーできる。
- 染まりは薄いので、発色させるまで何度か繰り返すことが必要。
- いかにも染めたという感じになるのが嫌という場合に向いており、白髪が気になり始めた男性に人気がある。
- 頭皮への影響はかなり少ない。
・美容室で染める?自宅で染める?
自分はどのタイプか、カラー剤のそれぞれの特徴がわかってきたところで、
「自宅でもできるのでは?」
と思った方も多いでしょう。
ではお店で染めるのと自宅で染めること、
それぞれのメリット、デメリットを考えてみましょう。
~お店でやる場合~
メリット① 圧倒的に楽
お金を払ってやってもらうのですから、細かいことはプロにお任せして、自分はくつろいでいれば良いのです。
自宅が汚れる心配もなければ、材料選びや道具を揃える煩わしさもありません。
楽チンですね。
メリット② 自分に合った最適な方法と色を相談できる
相手は同じようなお悩みを持つ様々なタイプの人を見てきていて、日々研究しているプロです。
あなたの白髪タイプや生活スタイルに合わせた、素敵なカラーを提案してくれるでしょう。
メリット③ 髪や頭皮への負担を極力抑えて染めることができる
もしかしたらこれが自宅カラーとの最大の違いかもしれません。
あなたの髪や頭皮の状態に合わせて色だけではなく薬剤のパワーも調節してくれます。
また、頭皮につけないように薬剤を塗るなど、施術にも細心の注意を払ってやってくれます。
白髪の多いところと少ないところとでの薬剤の塗り分けなど、自宅ではできないプロの施術で髪と頭皮をケアできます。
画像引用元:https://kentahirai.jp
デメリット① コストがかかる
一度カラーを始めると、伸びてきた時の根元がどうしても気になるため、毎月のように染める必要が出てくるでしょう。
我慢したくても髪はどんどん伸びますから、定期的にまとまった出費が起こります。
デメリット② まとまった時間を取られる
お店でカラーをすると、シャンプーやトリートメント、マッサージや乾かすことを含めて、大体一時間ほどはかかるでしょう。
そこに出かける身支度をする時間、お店への往復の時間を入れるともっと時間を取られますし、予約を取るために自分の予定をやりくりしなければいけません。
予定ややらなければいけないことに追われている人にとっては、このまとまった時間は貴重なことでしょう。
デメリット③ とにかくめんどくさい
デメリット②と少しかぶりますが、予定を調整して予約を取る煩わしさ、お店の人と話したりする煩わしさ、身支度をして外に出る煩わしさなどが付きまといます。
~自宅でやる場合~
メリット① 圧倒的なコストダウン
これは自宅カラーの最大の魅力かもしれません。
頻繁にカラーが必要となった場合、気になるのがコストです。
市販の薬剤を使えばお店でやる三分の一、もしくはそれ以下でできてしまいます。
メリット② 好きな時にできる
こちらも自宅カラーが人気の理由です。
お店に予約する煩わしさも、着替えて出かける必要もありません。
気になった時に、ササッとすぐにできるのです。
メリット③ 時間の節約になる
メリット②と少しかぶりますが、出かける支度をしてお店に向かい、カラーをして、待って…という時間を、好きなテレビを見たり、家事や仕事の準備をしたり、有効活用できます。
画像引用元:http://hazumu.com
デメリット① 薬剤の選定が難しい
ヘアカラーの種類の項でご紹介した通り、白髪染めと言っても様々な種類があり、更に色味もたくさんあります。
その中から自分の髪の状態や好みに合った薬剤を選ぶのはなかなか骨が折れるでしょう。
ドラッグストアのカラー剤のコーナーで立ち尽くした経験はありませんか?
デメリット② きれいに染まらない
自分自身でやる時は特に後ろがやりにくく、染め残しがあることが多いです。
手伝ってもらった場合でも、薬剤が均一に塗れていなかったり、薬剤の選定を間違っているがために、
ムラになった
不自然な髪色になった
といった失敗はしばしば見られます。
デメリット③ 知識不足や薬剤による髪や頭皮への負担が心配
昨今の市販のカラー剤の進化は目覚ましく、トリートメント成分配合など、髪や頭皮へのダメージに配慮した商品も多くあります。
ただ、市販のカラー剤というのは基本的に、プロが使うものよりもパワーが強めにできています。
それは、買い手の髪質がどのような状態かわからないため、髪の多い人、しっかりした人、どんな人が使ってもしっかりと染まるようにするためです。
では、その薬剤を、髪の細い人、もしくはカラーを繰り返している人が使うとどうなるでしょうか?
また、しっかり染めたいからと言って長く放置しすぎたり、既に染まっているところにまで薬剤がついてしまうことで、髪や頭皮に負担がかかります。
そのためご自宅でカラーをする場合はカラートリートメントを使うのをおすすめしております。
カラートリートメントは染まり具合は少し落ちますが、頭皮や髪の毛にダメージがなく、自宅で手軽に白髪染めができるためおすすめの方法になります。
デメリット④ 洗面所やタオルなどが汚れるのが気になる
これは人によると思いますが、濃い染料を使う場合、壁や床に飛ばさないように気を付けましょう。
特にマニキュアは、一度つくとほぼ落ちません。
おでこなど余分なところの肌につけないようにも気を付けたいですね。
まとめ
・自分の白髪タイプを知り、優先事項を考えるべし
・アルカリカラーが最もしっかり染まるが、ダメージもそれなりにある
・白髪少なめのカラー初心者にはカラートリートメントがおすすめ
・自宅カラーは低コストでできるが髪や頭皮へのダメージが懸念される
・髪や頭皮へのダメージを気にするならプロに任せるのが無難
お店、あるいは自宅でやるのか、アルカリカラーか、その他のカラーをやるのか、ここまでたくさん書きました。
余計にわからなくなってしまった…
という方もいるかもしれません。
大切なのは、自分の白髪の量やタイプを知り、生活スタイルや好みを考えたうえで決めることです。
例えば、
基本的にはアルカリカラーを使ってお店できれいにしてもらい
その間のつなぎとして自宅では薄くカラートリートメントをする。
というような具合に、自分が快適に過ごせるスタイルで、白髪染めと付き合っていきましょう。
一度、カットに行かれているお店で相談してみるのもおすすめです。
この記事で白髪と上手に付き合える男性が世に増えたとしたら、幸いです。
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